台風や地震などの災害が起きたとき、テレビなどで倒壊した家や落下した瓦を見たことがある方は多いと思います。倒壊は瓦が重いせいだと感じる方もいるかもしれませんが、本当にそうなのでしょうか。今回は瓦屋根と家の倒壊の因果関係について解説したいと思います。
■瓦屋根にすると地震の揺れで倒壊する危険性が高まるのか?
家の構造がまったく同じ場合、屋根が軽い方が建物の揺れは小さくなります。しかし、「重い瓦屋根だから倒壊する」ということではありません。
屋根材より問題なのは建物の構造。地震で倒壊する家の多くは、構造が脆弱、地盤が弱い土地に建っているなど、屋根以外のことが大きく関係しています。壁の量の少なさや梁の細さ、基礎の堅固さなどが、倒壊のリスクを高めます。
■同じ重さの屋根でも倒壊する家としない家がある
倒壊する家としない家があるのは、耐震構造の違いや耐震工事の有無が大きく関係しています。地震に耐える補強が施された家は倒壊しにくいですが、そうでない家は倒壊しやすいです。
建物が古くても基礎部分や壁に耐震補強してある家は揺れに強いです。住宅の耐震実験などで、古い工法で建てられた建物も耐震補強をすれば震度7の強震の揺れでも倒壊しないことが確かめられています。
■基礎と壁の補強だけでは不十分
しかし、基礎部分や壁の補強さえしておけば、安心ということではありません。瓦屋根の家であれば、瓦屋根に対しても地震や台風に耐えられるような良質な施工をしなければ災害に耐えられる家とは言えません。
建物自体が倒壊しなくても、瓦の施工が不十分であると、振動によってのし瓦を積み上げた棟部がくずれたり、平部の瓦がふり落されたりすることが多々あります。
では、瓦屋根にはどのような対策をすれば良いのでしょうか。
■ポリフォームとポリワン
瓦自体に耐震性・耐風性の高い施工を施すことは可能です。瓦専用のポリウレタン接着剤ポリフォームとポリワンを使用することにより、地震や台風などの災害時にも瓦が飛んだり崩れたりしないよう補強することができます。
ポリフォームとは、その信頼性の高さからアメリカのフロリダ州の条例で使用が義務付けられている屋根材専用の接着剤です。地震や台風など自然災害での被害を最小限に抑えることが可能です。
一方、ポリワンも屋根瓦用接着剤ですが、あらゆる屋根材に対応し、ほとんどの建築材料を強力に接着します。
ポリフォームとポリワンは発泡倍率に違いがありますが、どちらもその粘着強度は強力でその特性を活かして最適な場面でそれぞれを使用します。
■施工するにはポリフォーム代理店会の方まで
ポリフォーム・ポリワンでのご興味をお持ちの方は、ポリフォーム代理店会の方までご相談いただければご対応いたします。
日本で瓦が普及してきたのは、防火性が高い、高温多湿な気候に合う通気性・断熱性がある、重量があるため台風や強風でも屋根が飛びにくい、など日本の気候風土に合う性質があるためです。
最近では自然災害を想定し瓦屋根の家が減少していますが、災害に耐えうる施工を施せば、瓦の魅力もずっと守られていくでしょう。
<ポリフォームについての詳細はこちら>
http://www.polyfoam.jp/