4月も半ばを過ぎ、もうすぐ5月ですね。
これから梅雨時期にかけては、降雨量が増えるシーズン。そこで気をつけたいのが「雨漏り」です。
外に出られないので梅雨は憂鬱ですが、雨漏りが発生すると家でも暮らしにくくなり、ストレスがたまりますよね。
雨漏りを決して侮ってはいけません。
よくアニメやドラマなどで、バケツやたらいを置き、雨漏りの水滴をためて、床が濡れるのを防ぐ様子が映されますが、それはあくまでも緊急措置であり、放っておいたら大変なことになります。発見次第、すぐに専門業者に相談しましょう。
雨漏りを放っておくと、お住まいやご家族の健康にさまざまな悪影響を及ぼします。
1.お住まいの“中核”に大ダメージが
天井からポタポタと落ちてくる雨漏りですが、住宅の天井の上には写真のような屋根裏があり、建物にとって重要な梁や柱が隠れています。
雨粒はその梁や柱を通って落ちてくるわけです。早めに修繕をしなければ、建物を支えている中核である梁や柱がだめになり、耐久性や耐震性が下がってしまいます。
2.雨漏り箇所はシロアリの理想郷
シロアリが好むのは湿気が多い場所。つまり雨漏りを放っておくと、シロアリの発生にもつながるのです。シロアリが発生して柱などを食べられてしまうと、建物の強度が著しく落ちてしまいます。
3.家族の健康にも大きな被害が
雨漏りを放置すると躯体が常に湿った状態になりますので、その結果、壁や天井裏にカビを発生させます。
カビの発生が、各種アレルギーやぜんそくの原因になっていることはよく知られていますが、雨が降る度に雨漏りが発生すると、家族みんながストレスを受けてしまいますよね。
雨漏りは絶対に軽視してはいけない住まいのトラブル。梅雨時期でも気持ちよく過ごすために、発見したらすぐに修繕しましょう。
ただし、漏水箇所の特定は素人には極めて困難ですので、必ず専門業者に連絡するようにしてください。
■雨漏りしやすい瓦の状態とは?
では、どのような瓦が雨漏りしやすいのでしょうか。またその原因は何なのでしょう。
今回は雨漏りしやすい状態にある瓦とその原因についてご紹介します。
1.瓦の割れやズレ
そもそも屋根の構造をご存じでしょうか。屋根には土台となる「野地板」があり、その上に「防水シート」を貼って、さらにその上から瓦を葺いています。
通常、屋根はその勾配(傾斜)によって、雨水を下に受け流していますが、豪雨の際は流し切れずに瓦をオーバーフローして防水シートまで浸透してしまうこともあるのです。
瓦が割れたりずれたりしてしまうと、大量の水が瓦の下に流入し、雨水が防水シートにあいた釘穴(瓦を留めつけるために使用された釘による穴)から浸入して雨漏りにつながります。
屋根の頂上で瓦を支えている棟瓦。ここがずれてしまうと、雨が吹き込むのはもちろん、屋根全体の耐久性が下がってしまうので、瓦が滑落してしまう恐れもあります。
3.雨どいの詰まり
屋根に落ちた雨水は、最終的に雨どいにたどり着きます。
だから雨どいに落ち葉やゴミが詰まると、雨水が行き場を無くしてしまい、軒先の瓦の裏側からまわり込んで雨漏りが発生するのです。
4.コケの発生
外からは見えなくても、瓦をめくってみたらコケがびっしりと生えている場合があります。
コケが発生しているということは常に瓦の下が湿潤な状態になっているわけで、防水シートが劣化して、釘穴から雨水が浸入してしまうのです。
一見しただけではコケの発生には気づけませんので、専門業者にメンテナンスしてもらいましょう。
■雨漏りの対策は一部の瓦の修繕で十分?
これらのトラブルが発生した場合や、未然に防ぐためにメンテナンスをする場合は、必ず専門業者にご連絡ください。
くれぐれも、絶対に自分で屋根に上って修繕してはいけません。瓦の上は滑りやすく、慣れた専門業者でさえ危険が伴う作業であることを十分ご認識ください。
ただ、現在の雨漏りが発生している問題箇所が特定でき、その部分を修繕できたとしても、決して安心はできません。
なぜなら、屋根は基本的に全面が同じ工法で施工されていますので、1カ所から漏水が発生しているということは、そのほかの部分も同様に劣化している可能性が高いのです。
すぐに2カ所、3カ所目の雨漏りが発生するケースも考えられます。
そこで今回おすすめしたいのは、屋根の一部修繕ではなく全面的な葺き替えです。
瓦葺き工法には様々な工法がありますが、なかでも「ポリフォーム」を使った葺き替えをおすすめいたします。
ポリフォーム工法とは、通称「世界最強の瓦留め工法」。風速70mの雨風でも、びくともしない絶対的な強度を誇ります。
毎年のように巨大ハリケーンが襲来するアメリカのフロリダ州では条例で義務化されている工法で、従来のように釘やビスではなく「ポリフォーム」という超強力な接着剤を使います。
それによって従来工法の約4倍の強度を発揮するのです。
また、従来の工法とは違ってビスや釘を一切使わずに瓦を葺くことが可能になるため防水シートやその下の野地板に釘穴やビス穴が開きません。
したがって漏水の危険をシャットアウトできる唯一の工法なのです。また、その驚異的な接着強度から台風・地震・竜巻などのさまざまな天災に対して万全な耐性を発揮します。
■まとめ
「釘穴がない=雨漏りの心配が無い」ということです。
梅雨時期に雨漏りの不安におびえなくてもいいという安心感は、やはりありがたいですよね。もちろん、滑落のリスクも無くせますよ。
ポリフォームに関してのご質問は、下記URLからお気軽にどうぞ。
http://www.polyfoam.jp/inquiry/